【公的統計なし】結婚相談所の離婚率|「低い」と言う6社の出典と「3組に1組」の計算の誤り
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結婚相談所で結婚した人は離婚率が低いって、よく書いてありますよね。
あれって本当なんですか?数字の出どころが見当たらなくて。
見当たらないのは、探し方が悪いんじゃありません。
私も一次資料まで追いかけましたが、そもそも存在しなかったんです。
結論:「結婚相談所経由の結婚の離婚率」を集計した公的統計は存在しません。
厚生労働省の人口動態統計は出会いのきっかけ別の内訳を持たず、社人研の出生動向基本調査にもその集計はなく、IBJの成婚白書にも離婚のデータは載っていません。
相談所各社のコラムが書く「離婚率が低い」は、出典なしの伝聞か、自社または委託の独自アンケートか、日本全体の離婚統計の引用のどれかです。
分かっている公的な数字は、2024年の日本全体の離婚率が人口千人あたり1.55、離婚件数18万5,904組ということだけです。
この記事では、公的統計に何があって何がないかを確かめ、「離婚率が低い」と書く6社のコラムの出典を一覧にし、よく引かれる「3組に1組が離婚」という計算の誤りを整理します。
相談所婚の離婚率を断定するのではなく、「その主張を裏付ける公的データはない」という事実を軸に書きます。
- 厚労省・社人研・IBJ成婚白書に「結婚相談所経由の離婚率」の区分がないこと
- 「離婚率が低い」と書く相談所・メディア6社の出典の一覧(出典なし・自社調査・全体統計の3型)
- 「3組に1組が離婚する」の計算が分母と分子の対応しない誤りであること
- 日本全体の婚姻・離婚の公的な数字(2023年・2024年)と司法統計の離婚動機
- 成婚後の投稿5件から見える、離婚・破談の起き方
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結婚相談所の離婚率は公的統計に存在しない|厚労省・社人研・IBJ白書で確認
まず事実からです。
厚生労働省の人口動態統計は、婚姻と離婚を年ごとに集計していますが、結婚のきっかけ(恋愛・お見合い・相談所・アプリ)別の内訳は持っていません。
「未確認」ではなく、統計表の構造上、その区分が存在しません。
国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査には「出会いのきっかけ」の項目はありますが、きっかけ別に離婚率を集計したデータは、公開されている目次の範囲では確認できませんでした。
IBJの成婚白書2024も、成婚者の年齢・年収・期間の分析だけで、離婚のデータは含まれていません。
| 資料 | 離婚のデータ | きっかけ別の区分 | 確認結果 |
|---|---|---|---|
| 厚労省 人口動態統計(2024年確定数) | あり(全体) | なし | 統計表の構造上、相談所経由の区分は存在しない |
| 社人研 出生動向基本調査(第15回) | なし(目次で確認) | 出会いのきっかけの項目はある | きっかけ別の離婚率は公開目次で確認できず |
| 裁判所 司法統計(家事編) | あり(申立ての動機) | なし | 協議離婚は含まない。きっかけ別の集計なし |
| IBJ 成婚白書2024 | なし | ― | 成婚者の分析のみ。離婚率の記載なし |
つまり、「結婚相談所の離婚率は○%」という数字は、公的統計からは作れないということです。
ここを押さえてから、各社のコラムを読みます。
結婚相談所の離婚率が「低い」と書く6社の出典一覧|3型に分かれる
検索上位に出る相談所・メディアのコラムを6つ読みました。
「相談所婚は離婚率が低い」という結論は6つとも共通ですが、根拠は①出典なしの伝聞、②自社または委託の独自調査、③日本全体の離婚統計の引用、の3型に分かれます。
| 媒体 | 提示している数字 | 出典として示しているもの | 型 |
|---|---|---|---|
| オーネット公式コラム | 数字なし | 「正式な統計は出ていない」と本文で明言 | ①出典なし |
| IBJ公式コラム | 数字なし | 出典の記載なし | ①出典なし |
| ツヴァイ公式コラム | 相談所固有の数字なし | 「公的な離婚統計は存在しない」と明記し、厚労省の全体統計と司法統計を引用 | ③全体統計の引用 |
| しあわせ婚活研究所 | 「1%未満」 | 母数が少なく信頼性が低いと自ら注記した民間調査を退け、30代全体の離婚率からの推論 | ①推測 |
| ナレソメノート | 30代6.7%/40代14.8% | 委託の民間アンケート(2025年2月、約2万人) | ②独自調査 |
| 比較サイト(married-dating) | 「約10%前後」 | 公的統計の不在を認めつつ、単年の婚姻・離婚件数から全体の離婚率を約39%と算出 | ③全体統計(計算に誤りあり) |
6つの中で正直だと感じたのはツヴァイのコラムで、公的統計がないことを本文に書いたうえで全体統計を引いています。
ナレソメノートの独自調査は母数と時期が明示されていて透明性は高いですが、追跡期間・離婚の定義・自己申告の精度は公開されていません。
一民間調査として読む数字です。

結婚相談所の離婚率でよく引かれる「3組に1組」の計算の誤り
相談所のコラムでも比較サイトでも、「日本は3組に1組が離婚する」という前提がよく出てきます。
この数字は、同じ年の離婚件数を同じ年の婚姻件数で割ったものです。
たとえば2024年なら18万5,904組÷48万5,092組=約38%。
でも、この割り算は統計として意味を持ちません。
理由は分母と分子がずれているからです。
ある年に離婚した夫婦は、その年に結婚した夫婦ではなく、過去数年〜数十年に結婚した夫婦の中から出ています。
同じ年の件数同士を割っても、「結婚した夫婦がやがて離婚する割合」にはなりません。
それを知るには、同じ時期に結婚した集団を追いかける計算が必要です。
| 年 | 婚姻件数 | 婚姻率(人口千対) | 離婚件数 | 離婚率(人口千対) |
|---|---|---|---|---|
| 2023年(令和5年) | 47万4,741組 | 3.9 | 18万3,814組 | 1.52 |
| 2024年(令和6年) | 48万5,092組 | 4.0 | 18万5,904組 | 1.55 |
公的な離婚率は「人口千人あたり何組が離婚したか」で、2024年は1.55です。
「3組に1組」と「1.55」は、同じ統計から出てくる別の数字で、後者が厚労省の定義です。
この誤りは相談所を批判する側の記事にも紛れ込んでいるので、どちらの立場の記事でも計算式を見てください。
分母の見方は成婚率のからくりの記事と同じ話です。
結婚相談所の離婚率の代わりに見る公的データ|司法統計の離婚動機
相談所婚の離婚率は分からないとして、離婚の理由なら公的データがあります。
裁判所の司法統計(家事編)にある「婚姻関係事件の申立ての動機」は、夫側・妻側とも1位が「性格が合わない」です。
| 順位 | 夫側の動機 | 妻側の動機 |
|---|---|---|
| 1位 | 性格が合わない 58.6% | 性格が合わない 37.1% |
| 2位 | 精神的に虐待する 21.6% | 生活費を渡さない 28.8% |
| 3位 | 異性関係 11.9% | 精神的に虐待する 26.1% |
| 4位 | 浪費する 11.6% | 暴力を振るう 16.7% |
| 5位 | 家族親族と折り合いが悪い 11.0% | 異性関係 12.8% |
この表は家庭裁判所に持ち込まれた離婚だけで、日本の離婚の大多数を占める協議離婚は入っていません。
それでも「性格が合わない」が両側で1位という点は、相談所で交際期間が短いことをどう見るかの材料になります。
相談所の交際期間は中央値約4ヶ月(IBJ成婚白書2024)です。
結婚相談所の離婚率を口コミで見る|成婚後の投稿5件
統計がないので、成婚後の投稿を5件並べます。
個人の投稿で代表性はありませんが、うまくいった側と離婚した側の両方に「交際中に何をすり合わせたか」が出てきます。
- 結婚相談所で結婚し退会、「今は妊娠中です」。交際中に仕事・子どもの数・宗教・住宅・家事分担・お金の管理を事前にすり合わせた(#136 知恵袋 2024/8・本人)
- 「結婚4年目になりますが」豊かな毎日を送っている。結婚に真剣な人しかいないので安定した将来が築ける(#137 知恵袋 2024/8・本人)
- まもなく結婚2年で「子供も生まれました」(#138 知恵袋 2024/8・本人)
- 借金はないと言われていたのに「入籍後に破産証明が届いた」。相手親の非常識な行動もあった、というプロフィール詐称に起因する離婚(#139 知恵袋 2024/8・本人)
- 相談所婚は赤の他人との超スピード婚で、見えなかった部分が後から見えて「こんなはずじゃなかった」と思うことが多い、という一般論の回答(#140 知恵袋 2025/3・伝聞)
#136と#139の差は、交際中にお金の話まで詰めたか、相手の申告を信じたかです。
相談所は独身証明・収入証明を確認しますが、借金の有無までは証明書がありません。
ある仲人のブログには、自社で2022年に成婚退会後の破局が3件、全体の2〜3%程度あったという記載もありました(1相談所の自己申告で、業界の数字ではありません)。

結婚相談所の離婚率を気にする人が無料相談で聞く3つ
最後に、離婚率を聞いても答えは返ってこないので、代わりに聞く質問です。
「成婚退会後の破談は何件ありますか」「交際中にお金や家事の話をどう扱いますか」「相手の借金や病歴はどこまで確認しますか」の3つ。
- 成婚退会後の破談・破局は年に何件ありますか。全成婚の何%ですか(1相談所の数字でも、答えられるかどうかが誠実さの目安)
- 交際中に、お金・家事・住まい・子どもの話を進める仕組みはありますか。担当者は同席しますか
- 入会時に確認するのは独身証明と収入証明だけですか。借金や病歴は本人申告ですか
3つとも「離婚率」より具体的で、答えが返る相談所は、成婚後まで見ている相談所です。
相談所の仕組みそのものはからくりの記事に、後悔した投稿の型は結婚を後悔した口コミの記事に書きました。
- マッチングアプリに疲れた → 場を変える前に知ること
- 相談所を比べたい → 料金の型と1年の総額
- 入会を迷っている → からくりと成婚率の分母
- 男性の婚活 → 男性会員のデータと現実
離婚率の数字はない。だから「成婚後の破談」を聞く
公的統計がない以上、コラムの「離婚率が低い」は根拠に使えません。
使えるのは、担当者が成婚後の破談を何件と答えるかです。
オンライン型3社は無料相談がZoomで受けられるので、比較用に1社は入れておくと答え方の差が分かりますよ。
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結婚相談所 離婚率 まとめ:数字がないことを知ってから読む
- 結婚相談所経由の離婚率を集計した公的統計は存在しない。厚労省・社人研・IBJ成婚白書のどれにも区分がない
- 「離婚率が低い」と書く6社の根拠は、出典なし・独自調査・全体統計の引用の3型。独自調査は母数が明示されていても追跡方法は非公開
- 「3組に1組が離婚」は同じ年の離婚件数÷婚姻件数で、分母と分子が対応しない誤り。厚労省の離婚率は2024年で1.55(人口千対)
- 司法統計の離婚動機は夫側・妻側とも「性格が合わない」が1位。協議離婚は含まない
- 無料相談では離婚率でなく「成婚後の破談の件数」「交際中のすり合わせの仕組み」を聞く
私自身、マッチングアプリで疲れて相談所を調べたとき、「離婚率が低い」という文句に少し安心しました。
出典を探して見つからなかったとき、安心の根拠がなかったことに気づきました。
数字がないと分かったうえで、担当者に成婚後の話を聞く。
それが、離婚率を気にする人にできるいちばん具体的なことだと思います。
次は成婚率のからくりの記事と、結婚を後悔した口コミの記事を読むと、数字の読み方と成婚後の現実がつながります。
この記事について 執筆:相沢ナオト(ソウダンマエ編集部)/最終更新:2026年9月26日
私は婚活サービスの関係者でも専門家でもありません。
この記事は厚生労働省・裁判所・社人研の公開資料、IBJ成婚白書2024、各社コラム(2026年9月26日取得)、公開投稿の台帳5件をもとに整理しています。
相談所婚の離婚率を断定するものではなく、公的データが存在しないという事実を軸にしています。
料金・規約は各社の公式ページ、体験は公開されている投稿を出典つきで整理しています。
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出典・参考資料
- 【公】厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei24/dl/15_gaikyouR06.pdf(2026年9月26日取得)
- 【公】国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」結果目次 https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/report15html/NFS15R_mokuji.html(2026年9月26日取得)
- 【公】IBJ「成婚白書2024」 https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2025/04/2024IBJseikon_hakusyo.pdf(2026年9月26日取得)
- 【公】裁判所 司法統計 https://www.courts.go.jp/app/sihotokei_jp/ / 要約:弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_3/guides/1136/(2026年9月26日取得。年度の対応は一次資料で要確認)
- 【二】オーネット公式コラム https://onet.co.jp/marriage_column/2933.html / IBJ公式コラム https://www.ibjapan.com/marriage/p_8900/ / ツヴァイ公式コラム https://www.zwei.com/times/kts068 / しあわせ婚活研究所 https://www.mpartners.jp/happy/2024/03/12/divorce-rate/ / ナレソメノート https://naresome.co.jp/note/marriage-agency-divorce-rate-truth/ / married-dating https://married-dating.single-aiseki.com/marriage-agency-divorce-rate/(いずれも2026年9月26日取得)
- 【二】現代ビジネス「「日本では夫婦3組に1組が離婚する時代」説はなぜ間違いか」 https://gendai.media/articles/-/110660(2026年9月26日取得)
- 【二】仲人ブログ(成婚退会後の破局の自社集計) https://www.nakoudonet.com/nakoudo/kanagawa/yokohama/110979/blog/81572ps/(2026年9月26日取得)
- 【二】口コミ台帳(公開投稿の記録)#136〜#140
